再会、そして畏怖

モーパッサン短編集 (3) (新潮文庫 (モ-1-8))

モーパッサン短編集 (3) (新潮文庫 (モ-1-8))

 以前、岩波文庫で『モーパッサン短篇選』を読んでハマッたモーパッサン。その後、新潮社のモーパッサン短篇集1〜3を購入。
 訳者あとがき、によると1巻は田舎もの、2巻は都会もの、3巻は戦争ものと怪奇ものという分類で収録されている。わたしは、昔図書館でふと読んだ『手』という短篇に、ざわーっとする怖さを感じた記憶がある。何とも言えない恐怖だった。それは若いわたしの心に強烈な印象を残した。しかし今となっては、それがどういういきさつで読むことになったのか、何故『手』だったか、それが誰の作品だったか、ということもよくわからなくなっていた。十数年ぶりに、それがモーパッサンのものではなかったろうか、とふと思った。そして『手』は、しっかりと3巻に収録されていたのだ。旧友に再会したような思い。そして今読んでもやっぱり怖かった!!