人にも自分にもやさしくなれる本

心の傷を癒すカウンセリング366日 (講談社+α文庫)

心の傷を癒すカウンセリング366日 (講談社+α文庫)

 この本は本来、機能不全の家族の中で育った人たち、いわゆるアダルトチルドレンのために書かれた。けれども、過去に深く傷ついた経験のある人や精神的トラブルを抱えている人たちにとっても心強い味方となってくれるはずだ。本の構成としては、今日1日のアファメーション、という形で、1月1日から12月31日まで、その日ごとに計366のメッセージが綴られている。機能しない家庭の中で育った人は、自分はダメな人間なんだ、とか価値がないんだ、と思わされていることがほとんどだ。親などから繰り返し、そう言われたり虐待されたりするせいで、自分が悪いからこんな目に合うんだ、と思い込もうとするのだ。なぜなら、自分が良くなれば、この状況も改善されると信じたいから。これでは希望を持って生きるために、自分を責めて生きる結果になってしまう。そういった思考の癖を変えるために、毎日自分が大切な人間で、生きる価値があるのだ、というメッセージを受け取る必要がある。そのためにこの本が生まれた。
 もちろんアダルトチルドレンでなくとも、失恋のショックから立ち直れない!とか自分を好きになれない、自信がない、という人が読んでもいい。実際にわたしはこの本を読んで、何度もハッとした。心の奥深くに染み付いた痛みにぎゅーっと入り込んでそれを修復してくれるような気がした。自分の思考のダメなパターンを見事に言い当てられたような気持ちにもなった。
 枕もとに置いて、毎日眠る前に読むといいかもしれない。