「腹の主」の声を聞け

ご縁をいただいて

ご縁をいただいて

 先日、家族で草津温泉へ旅行に出掛けた。その時に寄った草津片岡鶴太郎美術館で絵葉書と一緒にこの本を購入した。芸人、役者、タレント、ボクサー、画家・・・様々な肩書きを持ったこの人は、自分の人生をしっかり生きているのだと感じる。誰しも夢や、やりたいことというのはあるだろうけど、それをすべて実現させるというのはとても難しいことだ。まず勇気がない。失敗したときにどうすればいいのか。才能がないかもしれない。そんなネガティブな思いがどこかしらに出てきて挑戦すら出来なかったりする。しかし鶴太郎は違う。自分の「腹の主」の声に従い行動する。彼が何かをやろうと思う時は必ずこの主の声が聞こえるという。所謂、「ハイヤーセルフ」と呼ばれるものなんだと思う。
 鶴太郎の絵は、優しく力強い。純粋で、前向きで、明るい。絵を観る人を穏やかに見守り、勇気を与えてくれる。この本を読むとその絵がどうやって生まれてきたのかを感じることができる。たとえスランプに陥っても人や物事との出会いの中から答えを見つけていく。旅の中で出会い別れて行く人たち、その瞳に宿るもの、何かを美しいと感じること、感謝の念、終わりがあるということをしっかりと見据えながら、もうとことん好きなことをやってやるぞ、という思いが伝わって来る。
 わたしも「腹の主」に従って、一歩踏み出そうか。