不毛なやりとり

 テレビを見ていた。ワイドショー的な番組。その中で、所謂「派遣切り」にあって職を失った人達と、外資系証券会社に勤めていた人達が討論する、みたいなコーナーがあった。派遣切りにあった人達は、外資系証券会社などが儲けを追求しすぎて破たんしたことによる世の中の景気悪化を批判し、責任をとれと言う。外資系企業の人達はそんなの、自分たちのせいじゃない、法に基づいて仕事をしてきただけだ、何も悪いことはしていない、じゃあ責任って言ったって、お金を配ればいいんですか?それは逆にまずいことになるでしょう、と鼻で笑う。外資側は、良い職業に就きたいのなら知識をつけるしかない、そう思って勉強し、努力してきた、クビだ言っている企業にしがみつくのが間違ってる、と言い、派遣側は、わたしは人を信じて生きてきた、そこは自分のほうが勝っている、あなたたちは、お金を儲けることばっかりで、友達だって少ないでしょう?わたしはこの生き方が良いと思ってやってきたんです、と言い、外資側は、それはそれで立派だと思いますよ、いいと思います、それに対してわたしは何も言うことはありません、と言い、派遣側は、そんなにお金を儲けて一体何が楽しいんです?と聞く。外資側は単純にお金があれば幸せだからです、自分だけじゃなく、周りも幸せになれる、人におごったりすることもできるんです、と答える。