わたしも、開花できますかどうか。

世界の歴史〈17〉ヨーロッパ近世の開花 (中公文庫)

世界の歴史〈17〉ヨーロッパ近世の開花 (中公文庫)

 とうとう手を出してしまったけれど、わたし、大丈夫か?
 昔、先生に勧められてハードカバーのを買ったことがあるのだけれど、最近このシリーズの文庫が出ていると知って気になっていた。これ、手出したらいくらかかるんだ、何冊あるんだよ、と怯えつつも夫の後押しに負け購入。さー、読み進められるかな。授業で習う歴史っていうのは苦手だった。暗記ができなかったせいかもしれない。言い訳のできない「努力不足」だということはわかっているけれど。今思えば何故もっと真剣に取り組まなかったのだろうという後悔がある。今はすごく知りたい。世の中の人が知っててわたしが知らないことを。同じ土俵に立って景色が見れたらなぁって思う。そのぐらいわたしは無知だから。
 知りたいと思ったきっかけは“旅”だった。自分の生活圏内を飛び出した時に、初めて見る景色に感動して、ざわざわと震えるような感覚を味わうのだけれど、それはわたしの敏感すぎる感受性ゆえのことで、そこに歴史の視点が加わったら、わたしはもう泣きだしてしまうんじゃないかって思ったのだ。
 もっともっと何か、それも偉大なもの、言葉にもならないような何か、を感じてすべてを抱きしめたくなってしまいそうだ。
 時の洗礼を受けそこに在る景色を、有難みもわからず、「いやー素敵〜」ぐらいの表現しかできないくらいなら、どこへも行かないほうがいいのかとも思った。
 けれど、一つ。この景色を見ることがなかったらきっと、興味も持たなかったのかもしれない。そこから遡って知ればいい。それがきっかけになるならそれはそれで素晴らしいことかもしれない。そんなふうに方向転換をした。
 何か今、わたしの頭ん中には、ローマの遺跡が浮かんでる。暑くてミネラルウォーターを身体にかけながら歩いた。何も知らずに、いろんなものを見て。理解もせずにただ感じてた自分。あれはあれで良かったのかもしれない。
 とりあえず、気になったら進んでみる。こんな性格だから、やりかけのことや読みかけの本がたくさんあるけれど、そうせずにはいられないのだからこれはもう仕方がない。