美しき生命

 このCMがすごく好きだった。
  こっちはPV
 UKロック、とか言ってた時代が懐かしいくらい。もうイギリスなんてちっさい国から飛び出して地球上を飛び回っている彼ら。それでいて、国の匂いをしっかりと持っている。「OKコンピューター」の頃のレディオヘッドの爆発的なヒットは元々音楽好きだった人間の間に衝撃を与えて広がったが、COLDPLAYは何か、もっと、国籍とか人種とか年齢とかジャンルとかそこに広がる無限のバッググラウンドの垣根を越えて包みこんじゃったような広がり方だと思う。
 ライブの間中、ずっと、この時代に生まれ、ここに居ることが嬉しいと思った。たとえ腐りきって冷たくなった末期の世界だとしても。
 私は、受け入れて、そして、充満する混沌を掻き分けて進んでいくんだろう。
 完璧な絶望は存在しない、と思う。再び。
 再び、っていうのは、何度も何度も思って、やっぱりそうだと思ったから。完璧な絶望の中で、人は生きることなどできないのだ。一見真っ暗で、全く何も見えないと思っていても目が慣れてくれば、遠くに小さい小さい光が見えている。