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リマーク

リマーク 1997-2007

リマーク 1997-2007

 池田晶子の認識メモを読む。本当に不思議な本。腹からわかった気になっても、また指の隙間からパラパラとこぼれ落ちてしまうような感覚を何度も味わう。

先に在るもの
存在
経験がなければ時間認識はない
事象がなければ時間はない
時間は、存在が現象する際の一形態にすぎない

魂は存在から生えている
魂はむしろ植物に似ている
消失するのではなく融解するものである
融解して混交して永遠に経巡るのである
「誰が」ではなく
「何が」でもなく
生成する素材としての宇宙質
プラトンは宇宙を巨大な漏斗として表象する
渦を巻いて混交する宇宙質
形状など問題ではあり得ない

肉体が在る
のではない
在る
ことのうちに、肉体も在るということである

人生のくそ真面目
を見よ
なぜ人生はかくもくそ真面目なのか
生老病死、四苦八苦
という言い方をした人がいるから、みなそう思い込んでいるのである
しかし
生老病死、四苦八苦
とは要するに
「感想」ではないか
感想は事実ではなく、事実についての感想である

 くそ真面目な人生から目をそらして、いや、目覚めて、宇宙に融けるようだ。(また眠るとしても)
 存在、存在を考えている、これ、は何か。それが存在なのか。存在が存在を考えている、ということか。