本との出会いの時期

 この際だから(どの際か?)、正直に言ってしまうと、何でこういった本を、もっと若い頃(たとえば学生時代とか)に読んでおかなかったのだろう、と思うことがよくある。特に最近。
 そうしたら、もっと違った人間で、もっと違った生き方をしていたかもしれない、なんて考える。だけども、じゃあ、どんな人間でどんな生き方をしたかったっていうんだ?と考えると、それには答えられない。漠然としている。私は一体、どうしたかったのか。読んだことで、何かを回避できたのか?体験せずに回避して、それで成長できたのか?それが望み?なんか違う。「読んだ」という実績が欲しいのか?
 あー、そんな読書、くそくらえ、だ。
 今よりずっと若い頃は、今よりずっと何にも知らなくて馬鹿だったから(今も馬鹿にはかわりないが、もっと、って意味)、読んでもわからないことはいっぱいあったろうとは思う。じゃあ、深くこころに沁み渡る今、出会えたから良しとするか。というか、もう仕方ない。「そこ」に戻って読むことなんかできやしないから。
 本ってのは、読むべきときに読まれるものなんだ。何度もそこに行き着く。そうでしかあり得ない。