クリティカとトピカ


学問の方法 (岩波文庫)

学問の方法 (岩波文庫)

 ナポリ法哲学ヴィーコは、元々はデカルト主義者だったのだけど、ある時デカルト批判へと踏み込む。

デカルトの方法的懐疑→クリティカ(critica)・・・学問知
・発見し着想する営み→トピカ(topica)・・・発見の知

と、分類し、学問知の前に生活世界の中で発見する知が根底にあるはずだ、クリティカはトピカに対しておごりがある!と批判をする。イメージとしては、クリティカは論理的で洗練され、都会的で生活感のない感じで、トピカは田舎で自然と触れ合ってのんびりと生活感溢れる感じ、みたいなことだと思う。要するにクリティカが科学でトピカが生活だ。生活の中で発見があってこその科学でしょ?まずはそこでしょ?ってことをヴィーコは言っている。ちなみに、トピカは「トポス論=場所論」(単なる場所、じゃなくって適切な論点の配置と所在という意味で)からきていて、今では「トピックス」の中に、この言葉の意味が残っている。
 この本、絶版だったみたいで・・・普通の書店で探しても見つからず、よく行く岩波文庫が豊富な古本屋で見つけた。突っ込みどころの多い、と評判(?)のデカルトだが、本からにじみ出る真面目で謙虚で、だけど自信も覗かせる人間味が憎めない。ヴィーコもきっと好きすぎて、いろいろ指摘したくなっちゃうんだろうなーなんて。なんかすんごいわかる!!