病を超えて いのちの対話

病を超えて―いのちの対話

病を超えて―いのちの対話

 昨日、吉祥寺の古本屋で買って、帰りの電車の中で半分ぐらい読んで、家に帰ってからも夢中で読み終えた。岸本葉子さんは、40歳にして虫垂ガン(大腸がんの一種)と診断される。そこから入院、手術、そして仕事・・・。シングル女性である彼女。頼る人もなく、仕事も失うかもしれないという状況の中で、病気と闘い、克服していくということ、家族とは?医療とは?そして人生とは?考えさせられる本。ガン専門医や、ガン友だち、精神科医、お坊さん、いろんな人と対談し、「いきる」ということを語っている。病と向き合うことによって、むしろ「生」が生き生きとしてくる、というのはわかる気がする。病を乗り越えた時の、あの空の青さ!食べ物のおいしさ!平凡の何としあわせなことか!だからきっと、無駄なことは1つもないのだろう。それを、本人がどう受け止め、どう転換していくか、だけだ。
 誰もがいつか直面する死。人生は長さではなく、その瞬間までどう生きるかという、中身が重要なのは言うまでもない。
 経験して、乗り越えている人の話というのは、本当に力強い。後輩たちは、その先輩が放つ光を頼りに進んでいくのだろう。勇気が出る一冊だった。