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「百年」と安西水丸(イベント)

村上朝日堂 (新潮文庫)

村上朝日堂 (新潮文庫)

 曇っていて寒い。午後から吉祥寺。今日は、「百年」で安西水丸さんのイベントがあるため。少し早く着いたので、リブロ、さんかくなど行く。久々にブックオフにも寄ったが、ものすごい人が多すぎて文庫本を見るにも人をかき分け進む。それに疲れてすぐ退散。
 水丸さんのイベントは、すごい人だった。百年のあの店舗で、本棚を寄せてできたスペースにびっしりと丸椅子が置いてあり、詰めて座る。密集。デザインを学んでいるような若い子たちあり、グラフィックデザイン会社に勤める方あり、もちろんわたしらのように『村上朝日堂』なんかを読んで育った人たちもあり、といった感じ。いろんな話を聴けた。水丸さん特有のゆる〜い感じと、そしてみなぎる自信、本当に「自分」というものをしっかりと持っていて、決して背伸びをせず、真面目な仕事をされている方なんだなーと思った。「カッチリ」そして「自由」、そのバランスの上で潔く生きてる人、という印象だ。
 水丸さんが、会社員時代(電通)、本名「渡辺昇」として自費出版した本について話している時に、「やる人はやるし、やらない人はやらない」という言葉が印象的だった。自分の本を作る、ということに憧れている人は沢山いると思う。ただ、それを実行に移すか否か、というのは、才能だとか技術だとか運だとかそういうのではなく、ただ「やる」人はやるのだ。何だか刺激を受けたな。要するに、何かを実現したかったら、コツコツとお金を貯め、やればいいだけのこと。そういう努力もせずに、「やりたいんだよなぁ〜」と思って人生が終わってしまうのだ。ああ、このままじゃいけない!
 当たり前のことなのだけど、ガーンと一発殴られたかのような衝撃。イベント終了してから、夫は、しっかりとサインなどもらっていた。今はとても貴重な単行本に。


 水丸さんが描く、村上春樹の、「似てない似顔絵」はもう、村上春樹にしか見えない。私たちはそういう世代だ。