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つれづれノート

つれづれノート (角川文庫)

つれづれノート (角川文庫)

 午後、id:nico1019さんから借りている本(つれづれノート1〜5まで)を読む。銀色夏生の詩集を読んでいたのは、わたしが中学生の頃だった。当時、わかってたんだかわかっていなかったんだか、それがわからないけれど、何だか学校で流行していた。特に、恋(もちろん片思い)の、切ない感じを表現して、若いわたしたちを代弁してくれているような気がしていたのだった。
 今になってこの本を読むことになるとは思わなかった。読んで納得。ああわたしはこういう種類の人が好きなんだよなーと思う。生活の中から、ふと疑問に思ったり、そしてハッと気づいたり、感情を押し殺さずにだけど軽やかに淡々とやることをこなしていく、といったような日々。仕事への愛情とひたむきさも感じる。むーちゃん(恋人)と喧嘩をして、悔しくて、だけど涙をこらえようとしているのにぽろぽろとこぼれてきてしまうシーンなど、とても素敵だ。
 誰にでも覚えはあるけれど、あえて人にはさらけ出さないところをぽん、と日記の中に入れてくる感じなど、どこか『日々ごはん』の高山なおみさんの世界観とも繋がるようだ、と思った。のんびりぽわーんと、そして時々ピリっと鋭い。わたしは子どもの頃、真剣に「詩人になりたい」と思っていたことを思い出した。