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大人の発達障害

大人の発達障害―アスペルガー症候群、AD/HD、自閉症が楽になる本

大人の発達障害―アスペルガー症候群、AD/HD、自閉症が楽になる本

 ある友人の告白によって知ることとなった「アスペルガー症候群」。聞いたことはあるけれど詳しくは知らなかったのでネットで調べ、入門書的なわかりやすい本として読んでみた。
 吉祥寺にあるクリニックの精神科医である備瀬氏が患者とのやりとりをもとに発達障害とはどういったものか、そして、今それによって悩んでいる人(本人やその周囲の人)に正しい認識を持ってもらう、というような内容だ。ここで紹介されている例はアスペルガーだけにとどまらず、AD/HD、PDD、自閉症全般について。これらは複雑に絡み合って包括しあっていて完全に境界線を引けない部分がある。そりゃあ人間の型はパソコンや掃除機と違って、型番で完全に区分けできるものではないので当然といえる。
 この本は専門知識がなくても読めるので、身近に「困った人」と思われる人がいる場合や、自分が「何でうまく人とつきあえないんだろう。」「なんでいつも仕事がうまくいかないんだろう。」「どうして普通の人がするように生活できないんだろう。」と悩んでいる人には、わかりやすく、生活しやすい環境へと変化させていけるきっかけとして、とっつきやすい内容となっている。
 ・以下、自分で補足的に調べたこと。
 アスペルガー症候群は、知能に遅れが無い(むしろ知能が異常に高かったりする)ので発見されにくい。ただコミュニケーションの面で大多数の人とは違うので「変人」と思われがちだそうだ。学者気質というのだろうか。たとえば1つのことにやたらとこだわって詳しい。しかし人とのつきあいがうまくできず「暗黙の了解」などが理解できないのだ。哲学者でいうとカント、ニーチェウィトゲンシュタインなどがそれに相当する。
 自閉症のメカニズムはまだ詳しくは解明されていないが原因の一つに、脳機能の障害があげられる。脳内神経細胞である「ミラーニューロン」という、共感に関わるの部分の発達が遅れているために引き起こされるという説がある。
 【参考】
自閉症スペクトラム指数(Autism-Spectrum Quotient: AQ)自己診断・・・自分で簡易的に診断できます。参考までに。これで完全な診断が下せるわけではなく、その傾向を調べるために使用してください。
豊島区にあるクリニックの、アスペルガー症候群のコラム・・・わかりやすい説明で、参考になったので載せておきます。これを読むと、ああ!会社にこういう人いる!と思う人も多いかもしれません。
 理解を深めることによって、イライラさせられることが減ったり、生きやすくなったりすることもあると思うので悩んでいる人は参考にしたら良いと思います。ちなみにわたしは昔、自分って変なのかも?と思い、この本を読みました↓「どうして普通にできないんだろう」というサブタイトルに惹かれ(笑)
人格障害かもしれない (光文社新書)

人格障害かもしれない (光文社新書)

 今は、別に「普通」でなくてもいいや、と半ば開き直って「自由に」「生きやすいように」生きると決めました。それでも葛藤はつきものですが。