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アグリモニ―親子

 母から電話。先日父が退院したのだけど(治療はまだ続いているが)、ご飯も食べるようになり、元気にしているとの報告。
 母は、先日久しぶりに、農家をやっている友達に会いに行った。「最近来なかったけど何やってたのさー?」と彼女に聞かれ、実は・・・ってことで、うちの父が悪性リンパ腫で入院していた話をしたらしい。そしたらその農家の友達はいきなり「なんでそんなこと、言わないのさー!何で平気な顔してるのさー!なんで泣かないのさー!アンタも泣きなさい。泣いたほうがいいんだよー」と言っておいおい泣きだしたそうだ。
 実は彼女、同じ血液のがんである白血病を克服した人だったのだ。周囲からは「愛想がない」と言われちょっと苦手意識を持たれがちな人らしいが、心はものすごくきれいな人なのだ。母は、それをどこかで察知していて彼女と仲良くなった。確か介護施設のボランティアで出会った仲間だ。
 その話を聞いてわたしは泣けてきた。母同様に、父の病気のことで泣くことを避けていたけれど(だってもっと悲しくなるから)、その無愛想なおばさんの、心優しき涙に打たれたのだ。
 バッチの講習でわたしは「アグリモニ―タイプ」(内面は悩みがいっぱいなのに、笑ってごまかしたり、人に相談したりできない)だと見破られたが、それは母から受け継いだ性質だったらしい、と気づいた。