カフェ古典新訳文庫vo.1

カフェ古典新訳文庫〈Vol.1〉 (光文社古典新訳文庫)

カフェ古典新訳文庫〈Vol.1〉 (光文社古典新訳文庫)

 創刊以来、毎月購入している光文社古典新訳文庫。我が家の文庫本用本棚で燦然と輝き、もはやどこから手をつけていいのかわからないくらいの冊数になってしまった。どこの本屋よりも確実な品揃えだ。
 古典といえば、難しい言葉づかいで読みづらいものという印象を持っている人にとって、興味はあったけどなかなか読みだせなかった本を読むチャンスを作ってくれているのがこのシリーズだ。特に『カラマーゾフの兄弟』/亀山郁夫訳は、社会現象とも言えるほど売れている。しかも驚くことに?30代女性の読者が多いのだとか。
 さてこの『カフェ古典新訳文庫vo.1』の中には古典新訳をめぐる、翻訳者や作家の講演や対談、エッセイ、評論など、とにかく古典好きな方々のエキスがたっぷり詰まっている。気軽に読めて奥深い。古典新訳文庫をすでに何冊も読んでいる人にとっては裏話としても楽しめるし、まだ読んだことのない人にとっては、何を読もうか選択することの役に立つはずだ。亀山氏の語るドストエフスキー文学と「黙過」についての話は、以前府中図書館での講演で聞いたことがあるのだけど、理解が更に深まった感じ。亀ちゃんやっぱすごいわ(家では勝手にこう呼んでるが、彼は、わたしが聴講生として通う大学の学長である)。