読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ある意味こっちは大枚の喪失、意味のある喪失

悩みまくって気が狂いそうになりつつ本2冊購入。お前が心理療法受けろ!という声が聞こえてきそうですが・・・。

心理療法ハンドブック

心理療法ハンドブック

これでもかっていうくらい、いろんな療法がコンパクトに説明されていて目移りするぐらい。なんか興奮状態。現段階では、とりわけゲシュタルト療法、交流分析あたりが気になる。

自明性の喪失―分裂病の現象学

自明性の喪失―分裂病の現象学

こちらは、昨年度、大学で聴講生として受けていた哲学の講義の中で紹介されていた本。当時は絶版で手に入らなかったのだ。古本もン万円もしたし。自分が自分であるという実感がないというのはどういうことなのか。自明性を失ったアンネ・ラウという少女の記録である。

 ここに登場するただ一つの症例はアンネ・ラウという女性で、睡眠薬自殺をはかり入院したのは20歳の時であった。「あたりまえ」ということが彼女にはわからなくなった。「ほかの人たちも同じだ」ということが感じられなくなったのである。彼女の自己表現は緻密で、豊かな内容をもっていた。
(中略)
分裂病者を危機にさらすもの、それは反面、われわれの実存の本質に属しているものである。だからこそ分裂病はとりわけ人間的な病気であるように思われるのである。

以前にも紹介したけれど、こちらの『杳子』も自明性を喪失した少女の話だ。自分とそこにあるはずの世界との、ぼやけた境界みたいな、イメージが少し伝わってくると思う。『杳子』の以前書いた感想は→こちら

杳子・妻隠(つまごみ) (新潮文庫)

杳子・妻隠(つまごみ) (新潮文庫)

別の本の感想だけど、『自明性の喪失』に初めて出会った頃の日記で少しリンクしているので、こっちも貼っときます→『海』の感想